阿寒湖のマリモ

国の特別天然記念物 ”阿寒湖のマリモ”公式ホームページ www.marimo-web.org ○。マリモWeb ○。

”阿寒湖のマリモ”公式サイト
阿寒湖のマリモ公式サイト”マリモWeb”

Cウチダザリガニの影響調査

◆ウチダザリガニの摂食試験

阿寒湖では近年、北米原産の特定外来生物・ウチダザリガニが蔓延する一方、在来のニホンザリガニの他、マルタニシやモノアラガイといった巻き貝が姿を消しています。ウチダザリガニによって食べられてしまった可能性が指摘されているものの、実態についてはよく分かっていませんでした。そこで、小学生から高校生までの16人が調査グループをつくり、ウチダザリガニがマリモを含めた水生植物をどれくらい摂食するのか、実験によって調べました(実験は成21年11月と平成22年12月に実施)。(実験指導:鯤フォトグラフィー&リサーチ、株式会社海洋探査、釧路市教育委員会マリモ研究室)

実験水槽にウチダザリガニ1頭と水生植物2種を入れ、
餌の好みも調べる

実験に用いるウチダダリガニの体重や大きさを計測

最も好まれたのはシャジクモ類で、次いでマリモとマツモがよく食べられました(マリモを食べるのが確認されたのは今回が初めてです)。平均して1頭のウチダザリガニ(体重約50g)がマリモ糸状体を1週間で約15g消費しました。

マリモ糸状体(培養したもの)を食べるウチダザリガニ

既に判明しているマリモとウチダザリガニの現存量を元に、阿寒湖中のウチダザリガニがマリモだけを食べたらどうなるか試算してみたところ、1年ちょっとで食べ尽くされる結果となり、ウチダザリガニの影響の大きさを改めて実感することができました。

◆みんなで考えよう−ウチダザリガニ市民フォーラム

北海道の湖沼や河川で蔓延し、猛威をふるう特定外来生物ウチダザリガニ。上述した調査で、阿寒湖でもマリモを初めとする水生植物を大量に摂食している可能性が示されました。近隣の春採湖や釧路湿原でも同様の問題に直面しているため、市民が情報と認識を共有て解決策を考えるためのフォーラム「特定外来生物ウチダザリガニから水辺の環境と生物多様性をどう守るか」を平成22年11月14日、釧路プリンスホテルで開催しました。

パネルディスカッションの様子

基調講演では、水生外来生物を専門とする琵琶湖博物館の中井克樹 主任学芸員が「地域協働で取り組む外来種対策−琵琶湖水系における取り組みを例に」と題して日本国内における外来生物の現状と問題点について事例を交えながら解説し、関係者が知恵を出し合い協力して防除に取り組む必要性と重要性を訴えました。

中井克樹博士(琵琶湖博物館)による基調講演

続くパネルディスカッションでは、齋藤和範(旭川大学地域研究所)・菊地義勝(釧路市環境保全課)・桑原禎知(鯤フォトグラフィー&リサーチ)・針生勤(釧路市立博物館)・荻生恭子(まりも倶楽部)・町田善康(美幌博物館)の各氏が取り組んでいる調査・防除活動や利活用の事例ならびに成果・課題等について報告を行い、最後に野口明史 環境省釧路自然環境事務所長が総括コメントとして、行政や市民が連携・協力を図りながらモニタリングや防除活動を展開して行く必要性を再確認し、3時間に及ぶ熱気に富んだフォーラムを閉じました。


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